俳句雑誌「滝」11月号より
ファントムの飛び交う畑地蚯蚓鳴く 米澤恵美子
世の中が安定してくると、戦争や生活苦や人生の苦しみの句は見られなくなり、
神社仏閣や花鳥諷詠が主となる。
だいたい俳句などやろうとする方々は生活に恵まれた人が多い。
私など最低ラインの生活をしていてもまだ余裕があるから不思議である。
私は、血を流す戦いには絶対反対を貫く反戦主義者である。
軍備は必要がないと考える。軍備は守るためではなく、戦争を誘起する原因となるだけである。
朝鮮は日本に攻め入られたが、軍で対応しようとはしなかった。35年も苦渋を舐めたのである。
兵器で戦っていたらもっと死者が出ていたであろう。戦いは武器無くして出来る。
無抵抗主義とは戦わない思想ではない。
防衛に使われる予算が福祉や医療に使われたらどんなに豊かな国になるだろうか。
蚯蚓(みみず)には発音器官はない。体が擦れ合って出る音かもしれない。
戦闘機の音より純心で可愛らしいではないか。